東京渋谷キャンパスにおいて、ファッションビジネスコースの江上 美幸 准教授の「芸創プロデュース演習Ⅰ(ファッション)」の取り組みで、「渋谷祭」で、自分たちで作成したオリジナルTシャツのデザインコンテストとそのTシャツを着用したファッションショー「2025AW T-shirt Collection」を開催しました。





江上 美幸 准教授(中央)と学生たち

優勝した孟 思琦さん(左)と古川 青空さん(右)
写真提供:A.A.P Co.,Ltd. 様
コンテスト優勝 孟 思琦さん コメント
副リーダーとして参加した今回のショーでは、Part1を白と黒、Part3をカラフルにまとめることで、全体に統一感のある世界観をつくりました。対照的な色づかいによって、それぞれのパートの雰囲気がより引き立ったと思います。またPart2では、学生が制作したオリジナル楽曲によるラップパフォーマンスが行われ、ショーの流れに良いアクセントを加えることができました。さらに、学生一人ひとりが色づかいやシルエット、素材選びを通して個性を表現していた点も特色です。特にPart1は白黒で統一したことでスタイリングの工夫が際立ち、学生の創造性がよく伝わる内容になりました。全体として、統一感と個性がバランスよく両立したショーになり、みんなで協力して作り上げた良い機会になったと感じています。
Tデザイン制作で私たちが一番大切にしたのは、お互いがしっかり協力し、二人のアイデアが対等に混ざり合った作品にすることでした。どちらかの意見だけに偏らないよう、細かな部分まで丁寧に話し合い、出てきたアイデアはできる限りすべて作品に取り入れています。イラストの顔は、私たち二人をモチーフにした“偽顔”です。口やまつ毛など、それぞれのチャームポイントをユーモアを交えて強調し、すきっ歯や厚めの唇、濃いまつ毛といった特徴をあえてデフォルメすることで、印象に残るデザインに仕上げました。制作では、一方が全体のベースづくりを担当し、もう一方がクレヨンで無造作なニュアンスを重ねる役割分担を行いました。計算されたベースと、ラフで勢いのあるクレヨンタッチが組み合わさることで、“二人だからこそつくれた一枚”になったと感じています。
コンテスト優勝 古川 青空さん コメント
制作で経験した企画から発信までの過程には多くの学びがあり、楽しさを感じながら取り組むことができました。特に今回は、ペア同士がしっかり協力し、それぞれのアイデアが偏らないよう丁寧に話し合いを重ねたことで、より良い表現につながったと感じています。役割を分担しながら互いの得意を活かせたことも、作品づくりの大きな力になりました。参加者のみなさんの作品はいずれも素晴らしく、その中で自分たちが1位という評価をいただけたことに大変驚いています。チームの努力が形になり、とても嬉しく思います。
江上 美幸 准教授 コメント
今回のファッションショーは、3年次科目の「芸創プロデュース演習Ⅰ(ファッション)」で取り組んだ、Tシャツ企画 → イベント企画 → 動画制作 → 発信という一連の流れの一部として実施したものです。多くのスタートアップブランドが最初の一歩として「オリジナルTシャツ」を制作するように、授業でもまず学生たちがアイデアを出し合いながら、Tシャツ企画に取り組みました。そのTシャツを使ってコーディネートを組み、自分たちでショーの企画・演出まで行った経験は、今後社会で求められる発想力や企画力に必ずつながっていくと思います。今回の取り組みが、皆さんの次の挑戦に活かされれば嬉しく思います。