エジプトの教育大臣 Mohamed Abdel Latif 氏が日本経済大学に表敬訪問されました

2025.08.20

日本経済大学東京渋谷キャンパスにおいて開催している「DX時代のデータサイエンス研究会」に、エジプトの教育・技術教育大臣 Mohamed Abdel Latif 氏(ムハンマド・アブデル・ラティーフ氏)をお迎えし、エジプトにおけるデジタル教育の現状と将来についてご講演いただきました。

左がMohamed Abdel Latif氏

今回の来日に際しては、本学の荒木貴之教授が、エジプト政府の要請に基づきアドバイザーを務めている Egypt Japan School(EJS) の教育支援活動を背景として、大臣の学校訪問や研究会での講演につながりました。EJSは、日本式教育を取り入れ、英語による授業や特別活動を導入していることが特徴です。

大臣の講演内容

アブデル・ラティーフ大臣は講演の中で、次のように述べられました。

  • 教育にはデジタルで改善できる部分が多くあり、住む地域や経済格差に関係なく、デジタルの力で階層の壁を越えられると考えている。

  • 高校生には無償で端末を配布しており、デジタルコンテンツの質をさらに高めていきたい。AIも教育やデータ処理に積極的に活用していく。

  • データの利活用によって予測が可能になり、事前対応も進んでいる。ただし「AIが教員より大切なのではなく、子どもたちの未来のために教員がAIを活用してほしい」と強調された。

  • 子どもたちの方がデジタルに慣れている場合もあるが、教員研修や自発的な学びを推進し、世界中から知識を取り入れ、総合的に学習に取り組む教育を目指したい。

  • ICTや特別支援教育の分野において、日本との協力をさらに深めていきたい。

参加者からの質問にも丁寧に応じられました

講演の後半には、参加者との質疑応答にも応じられ、教育現場での実際の課題や将来の展望について意見交換が行われました。

今後の展望

アブデル・ラティーフは本学の新校舎 STATIO日本経済大学 をご視察され、デジタルビジネス・マネジメント学科(DBM学科)の金谷学科長とも対談され、DBM学科取り組みにも関心を寄せられました。今回の意見交換をきっかけに、将来的に新たな連携や協力の可能性が広がっていくことが期待されます。

次回のDX時代のデータサイエンス研究会

最後に次回の”DX時代のデータサイエンス研究会”はデジタルビジネス・マネジメント学科学科長の金谷教授が担当し、「AIと情報検索の未来」についてお話しします。ご興味ある方はぜひこちらの記事をご覧いただき、お申し込みください。