【地域連携】「かながわ・ゆめ・みらい」に参加しました

2025.12.24

12月14日、高校生の探究活動を支援するイベント「かながわ・ゆめ・みらい」に、東京渋谷キャンパスの経営学部長 赤瀬 朋秀 教授と福島 綾一 教授が有識者として参加しました。本イベントは、高校生が日頃取り組んでいる探究活動の成果を発表し、参加者同士や有識者との対話を通じて学びを深めることを目的に開催されているものです。今回は、横浜隼人高等学校(https://www.hayato.ed.jp/)による2つのセッションに参加し、高校生の発表をもとに意見交換や助言を行いました。

赤瀬教授がクロージングセッションで講評を述べました

福島教授と「出店戦略」チームの皆さん

横浜隼人高等学校様による当日の様子は、以下の記事でも紹介されています。
▶【探究】神奈川県私立学校の合同探究イベント「かながわ・ゆめ・みらい」に参加してきました!https://www.hayato.ed.jp/news/6164/

以下は、福島 教授による実施レポートです。


セッション① 「部活動とアルバイト、未来を担う高校生に必要なものは何か?」

本セッションでは、高校生自身の体験や疑問を出発点に、

  • 金融教育
  • 労働における責任と権利
  • 学校教育の役割

といったテーマについて、多角的な議論が展開されました。アルバイトの是非を単純な賛否で捉えるのではなく、「どのような教育があれば、より良い判断ができるのか」という問いへと視点を深めていく姿勢が印象的で、高校生一人ひとりが主体的に社会との関わりを考えている様子がうかがえました。

セッション② 「出店戦略」(横浜駅周辺に自習カフェを出店するなら?)

もう一方のセッションでは、横浜駅周辺に高校生から大学生を主なターゲットとした自習カフェを出店するという仮想設定のもと、立地条件、ターゲット層、提供サービス、価格設定などを踏まえた出店戦略が発表されました。店内の3次元モデルを作成し、什器や座席配置を検討したうえで売上試算まで行うなど、探究活動を通じて培われた論理的思考力と、高校生ならではの柔軟な発想が随所に見られる内容でした。本学からは、アイデアの実現可能性を高めるための視点や、数値や根拠を用いた説明の重要性について助言を行い、他の有識者からは、別の地域への展開に対する期待も寄せられました。

参加を通じて

2つのセッションを通じて、高校生が「お金」「労働」「経営」「学び」といったテーマを、自身の経験や立場に引き寄せながら真剣に考えている姿が強く印象に残りました。特に、有識者からの助言をその場で自分たちの考えに取り入れ、新たな問いを投げかけていく姿勢は、まさに探究活動の本質を体現するものであり、大きな学びの成果だと感じられました。本学としても、こうした高校生の主体的な学びを、大学教育やキャリア教育へどのようにつなげていくか、今後も引き続き検討してまいります。