ロシア連邦 ウリヤノフスク国立大学と学術交流協定を締結しました

2020.07.16

~ロシアの高等教育機関と初となる学術・文化交流をスタート
日露間の文化交流、次世代を担う人材育成を目指した学術協力関係を促進~

日本経済大学(所在地:福岡県太宰府市、学長:都築 明寿香)は、2020年7月に、ロシア連邦 ウリヤノフスク州にあるウリヤノフスク国立大学(正式名称:Ульяновский Государственный Университет(UlGU))と、学術交流協定を締結いたしました。

 

ウリヤノフスク国立大学(UlGU)との学術交流協定は、両大学による学生の交換留学、教員の相互派遣、学術共同プログラムの策定・推進、学術論文の共同出版などの連携促進を目的としており、本学として、初のロシア高等教育機関との協定となります。また、本協定では、スポーツや文化面での交流も視野に入れ、教員及び学生間の交流を促進し多面的な協力関係を展開していくことになっています。


ウリヤノフスク国立大学本部棟の全景

 

 

ウリヤノフスク国立大学は、1988年に設立されたモスクワ国立大学のウリヤノフスク・キャンパスとしてスタートし、1995年に、モスクワ国立大学から独立して現在のウリヤノフスク国立大学となりました。現在では、12の学部、83の学科を有し、約15,000名が学ぶウリヤノフスク州の基幹大学となっております。今回の協定踏まえ、ウリヤノフスク国立大学では、日本語コースの新設も検討されており、語学教育も含めた両大学における協力の進展が今後大いに期待されます。

 

本学は、今回のウリヤノフスク国立大学との提携を皮切りに、今後もロシア及びロシア語圏の主要大学との提携を促進し、日露交流を推進する人材の輩出に尽力すると共に、引き続き、世界に開かれた大学環境の醸成に邁進していく予定です。

 

 

 

 

参照資料 ウリヤノフスク州の概略・提携への経緯

 

ウリヤノフスク国立大学の所在するウリヤノフスク州は、ロシアの首都モスクワから南東に約700キロのところにある製造業の集積地で、自動車産業と航空機産業が主力産業です。自動車産業は、ロシアにおけるバス生産の約90%のシェアを占め、航空産業では、民間機生産分野でロシア国内ナンバー1の座を誇ります。ウリヤノフスク国立大学は、このロシアにおける「ものづくりの都市」を支える人材を、多数輩出しております。

 

このウリヤノフスク州に、福岡県を本源とする自動車部品メーカーが工場進出。それに端を発し、福岡県とウリヤノフスク州の行政間でも、平成30年にウリヤノフスク州知事が、2度、福岡県を訪問、福岡県からも代表団がウリヤノフスク州を訪問するなど、親交を深めています。加え、令和元年6月20日、プーチン・ロシア大統領訪日の際、日露両国政府が、2020年から2021年にかけて日露地域・姉妹都市交流年」を実施することで合意しました。このような背景を踏まえ、教育・学術の面で、本学が両州県地域間交流の一翼を担うことに大きな意義があるものとの認識し、ウリヤノフスク州の基幹大学であるウリヤノフスク国立大学との提携に至りました。


ウリヤノフスク州は、ロシア国内民間航空機生産ナンバー1を誇る

「ウリヤノフスク自動車工場」社の組み立てライン。同社を筆頭に、自動車部品メーカーの裾野産業が州内幅広く発展