~エルサルバドル政府の掲げる経済活性化政策「一村一品運動」のリーダー人材育成の場を提供~
日本経済大学(所在地:福岡県太宰府市、学長:都築 明寿香)は、2019年3月26日(火)、学長が中米の玄関口であるエルサルバドルを訪問し、同国の経済活性化政策である「一村一品運動」を牽引するエルサルバドル政府国家小零細企業庁(CONAMYPE)長官と共に、現場の視察、および、同国の人材育成に貢献するための、エルサルバドル「一村一品運動」の若手リーダーを対象とした奨学生プログラムの協定書を締結いたしました。
エルサルバドルでは政府の掲げる戦略の下、国家小零細企業庁(CONAMYPE)主導による地域開発、小零細企業の強化を目的とした一村一品運動(OVOP)の推進が図られております。一村一品運動の先駆けでもある日本からも、独立行政法人国際協力機構(JICA)が、ボランティア派遣や専門家(一村一品運動アドバイザー)派遣を行うなど、技術協力を進めております。
一村一品運動による地域活性のさらなる加速、成功に向けては、各地域での連携や専門的知識、経営やビジネス、リーダーシップの教育を受けた若い人材の育成が必須という課題認識と要望は、エルサルバドル 国家小零細企業庁において非常に強く、本学は、それらを受け、「エルサルバドル都築奨学生プログラム」を立ち上げ、2019年より5年間、エルサルバドルからの奨学生を毎年2名修士課程(2年間)において、日本で受け入れ、経営やビジネスの専門知識を学ぶ機会を提供することによって、同国の一村一品運動の支援をさせて頂くことといたしました。
協定書は、サンサルバドル市内のホセ・マティアス・デルガド大学のキャンパスに於いて、エルサルバドル大使館 増田参事官の立会いの下、同国国家小零細企業庁(CONAMYPE)イリアナ・ロヘル長官と本学学長 都築明寿香の間で締結されました。また、合意書における立会人としてJICAエルサルバドル事務所藤城所長にも署名を頂きました。調印式には、同国の一村一品運動関係者、小零細企業開発センター(CDMYPE)メンバーや学生達も参加し、調印後にはエルサルバドルでの一村一品運動の進捗状況や、今回合意された奨学生プログラムについての説明会も開催されました。
今回の合意書締結を以って、今年4月より、選抜されたエルサルバドルの一村一品運動を担うリーダー候補2名が来日し、日本経済大学の修士課程(大学院 福岡サテライトキャンパス)で経営・ビジネスを学びながら、日本で実際に一村一品に成功している地域や中小企業でインターンシップの経験を行う予定です。同時に、奨学生として来日する学生により、本学内で、スペイン語の語学講座を開講し、学内のカリキュラムの充実に貢献して頂きます。
視察先の、陶芸の街イロバンコの現場で、現場の取り組みや課題の説明を受け、陶器の色付けの体験も行う。
(写真左:国家小零細企業庁長官 ロヘル女史、本学学長 都築明寿香)
(写真右:イロバンコ市長をはじめ、陶芸やツーリズムを中心とした一村一品運動を進める関係者と共に)
本学は、今後も世界の多様な国や地域とのグローバルベースでの産官学の提携を積極的に進め、より開かれた教育の場を創り上げて参ります。
開学50周年を迎えた日本経済大学は「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神として、専門性、独自性、個性を追求し、グローバルに活躍できる人材を多数輩出してまいりました。現在では、海外約20ヶ国・地域の50大学と提携を結び、海外への短期・長期留学への機会を拡大しています。2018年4月には、8割の授業を英語で行い、留学が卒業必須となる「グローバルビジネス学科」も開設。芸能やファッション、AI・マンガコースなど、多彩なカリキュラムを配し、学生の個性や強みを伸ばす多様性のあるキャンパス作りに力を注ぎ、2019年4月からは「芸創プロデュース学科」を開設。今後の社会で重要な個々の学生のセルフ・プロデュース能力の育成にも力を入れて参ります。