こんにちは、デジタルビジネス・マネジメント学科(DBM学科)の学科長、金谷武明です。
昨年12月、株式会社サイバーエージェントで常務執行役員CHO(最高人事責任者)を務める曽山哲人氏をSakura Stageにある日本経済大学STATIOにお招きし、特別講義を行っていただきました。テーマは昨年に引き続き「成長する人材と伸びる会社」。今年も1年生を対象にお話しいただきました。
サイバーエージェントは社員数約8,000名規模の企業でありながら、「ABEMA」や「ウマ娘 プリティーダービー」など多様な分野で新規事業に取り組んでいます。20年以上にわたり同社の人事責任者として多くの人材を見てきた曽山さんから、これからのキャリアを考える学生たちへ、熱いメッセージをいただきました。
今回はその講義の様子と、学生たちの反応をご紹介します。
1. 成長のカギは「決断の経験」にあり
講義の冒頭、曽山さんが学生たちに問いかけたのは「成長する人と伸び悩む人の違い」についてでした。 その答えは「決断経験」です。
曽山さんは、「自分で決めた経験は、成功も失敗もすべて財産になる」と語りました。誰かに決められたことではなく、自分で選び取った経験こそが成長の源泉となります。 講義中には、実際に学生たちがスマホを取り出し、「これまでの人生での決断経験」や「なぜそれを選んだのか」を書き出し、周囲とシェアするワークショップも行われました。自分の選択に意味付けを行い、そこから学びを得るサイクルこそが、市場価値の高い人材への第一歩なのです。
2. 伸びる人材の「TOP3」条件
続いて、数多くの社員を見てきた人事のプロの視点から、「伸びる人材」に共通する3つのポイントが紹介されました。
- 第3位:愚直な人 派手さはなくても、地味なことを地道に続けられることは強烈な武器になります。その積み重ねが周囲からの「信頼」を集めます。
- 第2位:壮大なことを言う人 「世界最高の自分はどんな人か?」を想像し、言葉にできる人です。目標を持つことは、迷ったときの心の支えになります。
- 第1位:変化対応力がある人 そして1位は「変化対応力」。好奇心を持ち、流行りそうなものを試し、否定せずに可能性に注目できる人です。
特に現代のように変化の激しい時代において、素直に変化を受け入れ、楽しむ姿勢が最も重要であるというお話は、多くの学生の心に響いたようです。
3. 就活にも役立つ「伸びる市場」の見極め方
講義の後半では、「伸びるチーム・会社」についても言及がありました。 これから社会に出る学生にとって重要なのは、自分が身を置く環境選びです。曽山さんは、就職活動などで業界を選ぶ際、「市場規模」のグラフを検索し、「右肩上がり」になっているかを確認することの重要性を説きました。
「人が集まり、お金が集まる」成長市場に身を置くことで、チャンスは自然と増えていきます。これは、これからキャリアを形成していく1年生にとって、非常に実践的で有益なアドバイスとなりました。
学生の感想
講義を受けた学生たちからは、多くの気づきや前向きな感想が寄せられました。その一部をご紹介します。
「今回の講義で最も印象に残ったのは、曽山さんが一貫して『人』と『成長』を軸にキャリアを考えている点です。これまで私は、キャリアはある程度計画的に積み上げていくものだと考えていましたが、講義を通して、挑戦や失敗を繰り返しながら柔軟に選択していくことの重要性を学びました。」
「曽山哲人氏のキャリアトークで最も印象に残ったのは、成長する人と伸び悩む人の違いはモチベーションではなく、『決断の量と質』であるという考え方である。自分で選び、行動し、その経験から学ぶというサイクルを回し続けることが成長につながると感じた。」
「特に印象に残ったのは、“変化対応力がある人”が伸びる人材の第一位だったことです。今の社会は変化がとても早いので、同じやり方にこだわると成長できないと思いました。私自身は、変化することが少し苦手で、新しいことを始める時に不安を感じやすいです。(中略)これからは、失敗をこわがらずに、小さな決断でも自分で考えて行動したいと思います。」
「『やりたいことが最初から明確でなくても、目の前の仕事に全力で取り組むことが次のチャンスにつながる』という考え方です。自分は将来の目標がはっきり定まっていないことに不安を感じることがありましたが、その不安を抱えたままでも前に進んでいいのだと感じました。」
「将来の生活に対してより前向きな気持ちになりましたし、日本へ留学するという自分の選択は間違っていなかったのだと、改めて強く感じました。(中略)今後は必ず大学院に進学し、大学院修了後には、服装関係の自分の会社を立ち上げたいと考えています。」
将来への不安を感じていた学生も、曽山さんの「決断経験が財産になる」「目の前のことに愚直に取り組む」という言葉に背中を押された様子が伝わってきます。また、留学生からは起業への意欲など、力強い決意も聞くことができました。
まだ大学生活は始まったばかりですが、今回の講義で得た視点は、彼ら彼女らがこれからの4年間、そして卒業後のキャリアを切り拓く上で、大きな指針となるはずです。
曽山さん、お忙しい中、今年も貴重なお話をありがとうございました。
今後もDBM学科では、業界の第一線で活躍するゲストをお招きし、学生たちの視野を広げる機会を提供していきます。
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- 日本経済大学東京渋谷キャンパスのオープンキャンパスについてはこちらをご覧ください。ぜひ、渋谷駅直結のSakura Stageにあります日本経済大学STATIOへお越しください!
金谷武明(デジタルビジネス・マネジメント学科 学科長)
■ 昨年の特別講義のレポートはこちらからご覧ください。
「サイバーエージェント曽山哲人さんをお招きしてキャリアについて特別講義を開催しました」
https://shibuya.jue.ac.jp/news/tetsuhito-soyama-cyberagent/
■ 講師ご紹介:曽山哲人(そやまてつひと)さん
株式会社サイバーエージェント 常務執行役員CHO
上智大学文学部卒。大手百貨店を経て1999年にサイバーエージェント入社。インターネット広告事業部門の営業統括を経て、2005年人事本部長に就任。2022年からは同社のプロダンスチームのオーナーも務める。2025年からスポーツパートナー事業本部長を兼任し、スポーツ事業のスポンサー企業の経営者に対して、人事戦略などのサポートも行っている。著書に「クリエイティブ人事」「若手育成の教科書」など。
サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンに掲げ、新しい未来のテレビ「ABEMA」の運営を行うメディア&IP事業をはじめ、国内トップシェアを誇るインターネット広告事業、ゲーム事業などインターネットを主軸にしたビジネスを多角的に展開しています。

